導入事例

株式会社PE-BANK 様

2023年3月

従業員30名~99名/ITフリーランスエンジニアエージェント企業

マネジメント調査を通じた組織分析

株式会社PE-BANKは、「フリーランスエンジニア」という言葉がまだ一般的ではない、1989年に、首都圏コンピュータ技術者協同組合を設立、以来、30年以上にわたり、フリーランスエンジニアの社会的地位の向上を使命として取り組まれてこられました。フリーランスエンジニアの働く環境を改善し、エンジニア一人ひとりが、自分らしく輝けるように支援を続けています。その活動範囲は、北海道から九州まで全国にわたり、関東だけでなく、広く全国のフリーランスエンジニアに対応できる体制を敷いています。拡大するITフリーランス市場において、長年のブランド力を生かし、日本全国にビジネスを拡大されています。社名にありますように、創業から一貫して、『PE(プロエンジニア、フリーランスエンジニア)のために』という明確な理念を掲げ、社員一丸となって実践されています。3年前に、髙田社長に交替となり、新社長のもと、大きな変革を実行してきました。髙田社長就任以来、社員満足度調査を社内で実施し、更に、マネジメント調査を専門調査会社に委託し、変革の効果を毎年確認しつつ、着実に展開されてこられました。今般、組織調査の専門コンサルティング会社である弊社にお声がけ頂き、調査を実施しました。調査において、実施しました髙田社長へのインタビューの内容と報告会実施後のご感想、プロジェクトの中心メンバーである株式会社MCEAホールディングス(PE-BANKのグループ会社)人事戦略部の横村様からお聞きした、実施後のご感想をご紹介します。

 

お話し頂いた方

株式会社PE-BANK

代表取締役社長 髙田 幹也 様

株式会社MCEAホールディングス

人事戦略部  横村 剛 様

自分の通信簿は、本当は見たくないです。

―なぜ、RUFTに調査依頼したのですか。

髙田:『PE(プロエンジニア)のために』という大きなビジョンを掲げ、30年以上走ってきました。フリーランスエンジニアという言葉がない時代から、そのことに、実直に取り組んできました。3年前に社長に就任しましたが、就任当初から、当社がより発展できる体制の構築にむけ、組織や人事の変更を行ってきました。

  ※PE:PE-BANKに所属するフリーランスエンジニア(以下、「PEさん」)

このような変革が、社員にどのように受け入れられているか、アンケート主体の社員満足度調査を社内で実施するとともに、外部の専門の調査会社に依頼して、インタビューによる『マネジメント調査』を実施してきました。これらの調査結果を社内で分析し、経営計画達成のための仕組み作りに役立てています。今回、RUFTさんは、『Love-Based Company、ガゼル企業成長の法則』という、100人規模の会社に対する独自の企業成長方法論を持ってコンサルティングをしている会社とわかり、提案内容のユニークさを評価して、調査を依頼することとしました。これまでの調査ではわからない、深い、新たな発見を期待しました。

―社長として、どんなことに取り組まれたのですか。

髙田:変化する競争環境の中で、当社が、『PE(プロエンジニア)のために』というミッション、ビジョンを実践する組織集団として、より強くなることを念頭に、まずは、社員が成長してより満足感が得られるような評価制度に変更しました。自分は、人事関連のITプロジェクトに多く携わった経験もあり、新しい評価制度は、社労士と協力して作り上げました。何をすれば評価され、より幸せになれるか、明確な制度としました。採用についても力を入れています。新卒採用、キャリア採用、双方で、将来性ある社員が入ってきてくれています。RUFTさんの『Love-Based Company、ガゼル企業成長の法則』に近い考え方かもしれません。実は、毎年思うのですが、「マネジメント調査」は、自分の通信簿のようで、不安になります。正直、あまり聞きたくない内容もあります。しかし、このように外部の調査会社にしっかり調査してもらい、会社のいい点、悪い点をはっきり指摘されることは、自分の経営にとても大きな示唆になり、頭の整理にもなります。とても有益なやり方や考え方で、自分に厳しく、毎年、真摯に実行しています。

報告書は分かりやすく、確信が持てました。

―調査の報告内容はどうでしたか。

横村:自分は、今回プロジェクトの中心メンバーとして、RUFTさんの調査に協力しました。企業選定にも関与し、RUFTさんの調査手法である、「ミックス法」に期待しておりました。インタビューは、管理職全員と、一般社員から選定して、例年より多くの人数を実施できました。社員の協力も大きかったです。RUFTさんの売りは、インタビューに加えて、社内で行っている満足度調査や、RUFTさんから提案された追加アンケート調査のデータを、様々な視点で統合し、分析する方法です。これまでの調査ではわからなかった、新たな発見やより深い事象の解明を行います。これらの調査作業を通じて得られた最終的な報告書の内容は、一言で言いますと、「非常に読みごたえもあり、納得感のあるもの。」という感じでした。『Love-Based Company、ガゼル企業成長の法則』の方法論に則り、「戦略」「人材」「ハードな組織インフラ」「ソフトな組織インフラ」の4つの軸で分かりやすく当社の強み、弱み、課題が明確になりました。

―報告会ではどんな議論でしたか。

髙田:社長として、最終報告会に参加して、RUFTさんからの報告を受けました。もちろん、調査結果は大事ですが、今回はそれ以上に、なぜそういう結果がでるのか、分析手法や、表やグラフを用いた様々な資料、それらが、とてもわかりやすかったことが印象的です。頭にすーと、流れる感じです。非常に満足した内容でした。報告会には、部長や支店長も参加させ、その場で質問や議論をさせたのですが、自分達の組織の特徴が明らかになり、それぞれの部門での対応もイメージ出来たようです。企業理念、企業文化、社員の幸せ感、エンゲージメント、社員コミュニケーション、イノベーションといった、組織を特徴づける多面的な要素について、部門の責任者全員が深く考える機会となりました。

PE(プロエンジニア)のために進んでいきます。

―次は、どんなアクションになりますか。

髙田:報告会の内容を受けて、それぞれの部門で実践していきます。社員がもっと成長して、PEさんのために、新しい事業がどんどん生まれるような、そんな会社にしていきます。いい仕事をPEさんに紹介する。PEさんが幸せになる。お客様も幸せになる。そして、何よりも社員が幸せになる。そんな「三方良し」のいい会社にしていきたいと思います。創業以来の『ミッション』『ビジョン』を大切に、質の高い仕事をPEさん、そしてお客様にお届けしたいと思います。

―『Love-Based Company、ガゼル企業成長の法則』お薦めです。

横村:今回の調査は、非常に多面的ながら、筋が一本通っていました。プロジェクト開始時に頂いた『Love-Based Company、ガゼル企業成長の法則』を読み、今回の調査を受け、「なるほど」と思えることが沢山ありました。企業の成長スタイルは様々ですが、この本に書かれている内容は、普遍的なことが多く、そして実践的です。RUFTさんからは、当社のコミュニケーションの良さの指摘を何度も受けました。課題もありますが、これまでやってきたことが正しいことがわかり、とても嬉しく感じられました。

―本日は、ありがとうございました。

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