住友セメントシステム開発株式会社 様
2025年12月
100~299名/システム開発・ITサービス
組織マネジメント診断
住友セメントシステム開発株式会社は、住友大阪セメント株式会社のグループ企業であり、グループ企業のシステム・インフラ企画、開発、運用を行うとともに、自社開発商品をサービス展開するユニークな企業です。自社商品としては、ビルマネジメント業務向け管理システムの『ArcLib』、生コン業界向け総合管理システム『SuperNet』、コンクリート二次製品向け管理システム『SuperNet XL-M』を販売しています。1988年(昭和63年)12月に旧住友セメント株式会社(現 住友大阪セメント株式会社)と日本電気株式会社の出資のもと、親会社のシステム部門から独立する形で発足しました。2004年には、沖縄にソフトウェア開発会社を設立し、グループ企業向けビジネスと自社製品の外販ビジネスで大きく業容を拡大して参りました。「お客様視点」「技術力向上」「人財育成」をモットーに経営されています。 住友グループ企業として、経営においては、住友の精神を尊重し、「公正・信用」を重んじ、堅実かつ積極的な行動を旨とするという理念を掲げていらっしゃいます。「新しい価値を創造し続ける企業」を目指し、グループ内のシステム部門という中核業務に加え、チャレンジ精神旺盛に自社製品を開発、全国に販売展開されています。 今般、2024年に就任された辻田社長のもと、コロナを経て、働き方が大きく変わり、自社の組織がどのような状態であるか、今後の発展を見据え、組織の正確な状況を知りたいとのニーズが起こりました。業種・業態が近い、JNシステムパートナーズ株式会社からのご紹介もあり、RUFTにお声が掛かり、組織マネジメント診断を実施することになりました。初めて実施した組織マネジメント診断について、診断後の感想を、辻田社長と常務の和田様からお伺いしました。

お話し頂いた方
住友セメントシステム開発株式会社
代表取締役社長 辻田 享二 様
常務取締役 和田 泰生 様
組織の実態を正確に把握することが第一歩です。
―『組織マネジメント診断』のきっかけは何ですか。
辻田:住友セメントシステム開発は、1988年に設立され、35年以上の歴史のある会社です。自分や、常務の和田は、もともと、親会社である、旧住友セメント株式会社に就職、その後、システム部門が分社独立する形で、自分たちも、この会社に異動となりました。それ以来、現在の当社の発展に尽力して参りました。『スミテム』の愛称でお客様に親近感を持って頂ける会社になりました。仕事としては、親会社向けのシステム開発や、独自製品の開発、販売を行っております。組織は、技術者と全国の営業部隊で構成されています。コロナの時に、働き方が大きく変わり、自宅でリモートワークを行う社員が増え、社員間の交流も薄くなっております。技術者が多い集団ですので、コミュニケーションの面では、難しいところも多いと感じております。自分が社長になり、今後の経営を考えるにあたり、一度、「組織のリアル」を調査したいと考えました。たまたま、RUFTの組織診断を毎年受けているJNシステムパートナーズ株式会社(RUFTホームページの導入事例)から紹介を受け、常務と相談して、「よし、やってみよう。」と進めることにしました。
―診断前にどんなことを期待していましたか。
和田:スミテムは、大きく3つの事業を行っています。親会社向けのシステム開発・運用、生コン業界向けの業務ソフトウェアサービスの開発・販売、ビル管理業界向けの業務ソフトウェアサービスの開発・販売です。それぞれ全く異なる業種、業務内容であり、3つの事業が独立しているような状態です。実際に、社員は、どのような意識で、自分の事業や隣りの事業を見ているのか。将来についてどのように考えているのか。辻田社長の経営方針はきちんと伝わっているのか。リモートによる働き方も定着して、コミュニケーションが希薄になっているという感覚もあり、実態はどうなのか。このあたりが、定量的、定性的に診断、分析され、今後の経営の指針として役立つ材料が得られることを期待していました。
―実際に診断を受けてどうでしたか。
辻田:正直、意外に、自分の方針が浸透していないんだなという感じを受けました。自分は方針を明確に出しているつもりでしたが、「スミテムのビジョン」「方針」をもっと知りたいという声が多かったです。RUFTの調査は、アンケート調査と社員へのインタビュー調査の2本立てになっています。アンケートで大きく全体像を捉え、インタビューで個別に深堀りするスタイルです。インタビューは、全員を対象に実施するとかなりのボリュームになります。そこで、RUFTの助言に従い、全体の1/3を対象に実施しました。社員全員が3年に一度くらい、自分の番が回ってくるというイメージです。実際にやってみると、本当にいろんな声があることがわかりました。部長クラス、課長クラス、若手、新入社員とそれぞれの階層ごとにヒアリングされましたので、各階層での考え方の違い、或いは階層に関わらず感じていることなど、多面的によくわかりました。RUFTは、ブティック型のコンサル会社ですが、大手のコンサル会社とは違った切り口で、スミテムにあった形で調査が実施され、今後のアクションを考えるための多くの材料を得ることができました。
次の全社キックオフ大会に焦点を当てました。
―次の一手は何になりますか。
辻田:毎年4月に社員全員を集めて年度のキックオフ大会(会議)を行っています。ちょうど、来年度をスタートとする中期経営計画も策定されました。今回の調査結果を踏まえて、社員が知りたいと感じていることを、きちんと社長のメッセージとして社員にダイレクトに伝えたいと考えています。社員は、「働きやすさ」の観点で、会社にとても満足してくれていることがわかりました。一方で、このご時世、将来に対する不安もゼロではありません。スミテムが、今後10年以上にわたり、成長・発展していく姿を、キックオフ大会で社員に示したいと考えています。組織をより強くして、社員全員が、「積極・革新・挑戦・自立」の気持ちで、新たな価値を創造できるような環境を作っていきたいと思います。そのためには、「明確な方向性」と「社員とのコミュニケーション」であると、今回の調査で再認識しました。RUFTの協力も得ながら、次の10年のビジョンを作っていきたいと思います。
―社員さんの反応はどうですか。
和田:今回、初めてこのような全員参加型の調査を実施したのですが、社員は、非常に協力的でした。アンケート回答率もほぼ100%に近く、インタビューも忙しい業務をうまく調整して対応してくれました。社員にとって、自分たちの意見を会社に直接ではなく、匿名の形で、吸い上げてもらえる形が良かったと感じています。社員は好意的に、そして積極的に調査に参加して、自分の意見を言ってくれました。協力してくれた社員全員に感謝しています。みなさんが、スミテムをもっと良い会社にしたいという強い気持ちを感じました。
やはり理念やビジョンが大事ですね。
―住友の理念をきちんと伝えたい。
辻田:スミテムは、住友グループの会社です。住友の精神、1928年(昭和3年)に住友家が制定した社則の第一条には、「我(住友の)営業は信用を重んじ、(抜粋)」とあります。これは、スミテムの経営理念の第三条で謳っております。そして、第二条には、有名な「苟(いやしく)も浮利に趨(はし)り軽進すべからず。(抜粋)」のくだりがあります。つまり、「社員のみなさん、決して、浮利(目先の利益)を追うような行動は取らないでください。」ということです。時代の流れが激しい世の中であるからこそ、スミテムは、この原理原則に立ち返って、永続企業としての発展を目指していきたいと考えています。
―最後に何かありますか。
和田:辻田と話しておりますが、今回1回の調査で終わることなく、毎年、永続的に実施して、組織の変化を見ていきたいと考えています。経営者にとって、『組織マネジメント診断』は、通信簿のようなものなので、聞きたくない内容も出てくるかもしれません。しかし、誰しも、年に一回、「健康診断」を受けています。それは何故か。病気が見つかったら嫌だなと思う一方で、悪いところがあるなら、早めに治療して長生きしたいと考えるからだと思います。「組織の診断」も全く同じです。企業の健康、永続性を考えるなら、毎年、「組織の診断」を受けることをお薦めします。
―本日は、ありがとうございました。